4月28日 11:00 大沢邸

4月28日。渋谷。午前11時。
大沢賢治は、差出人不明のメールを受け取った。
差出人は「A」。
「目を背けるな。これがお前の罪」
致死率100%と言われる死の病「ウーア・ウィルス」。
大沢はその抗ウィルス剤の完成を目前にしていたが、その臨床実験の
模様が画像に添付されていたのだ。

凄惨な現場写真に言葉を失う大沢。
今の抗ウイルス剤は、まだ臨床実験を行える段階のものではない。
なのに自分の知らない内に、臨床実験が行われていたのだ。
いや、これはもう臨床実験ではない。人間をモルモットにした人体実験だ。
自分の作った薬の成果を確かめるための実験。

しかし抗ウイルス剤は研究所で厳重に管理されている。部外者が
無断で持ち出す事は不可能だ。そしてこの抗ウイルス剤の存在自体を
知っている人間も限られている。
持ち出せない筈の抗ウイルス剤を使った人体実験。
誰が?どうして?どうやって?
そして、この画像を大沢に送った「A」とは何者なのか?
メールに記されていた「自分の罪」とは?

いくら考えても分からない。
昨夜から分からない事だらけだ。
大沢は、丁度自分の家にいた同僚の田中を呼び、メールを見せた。
添付画像に驚く田中。やはり田中もこの事は知らなかったようだ。
大沢は田中にメールの発信者の調査を頼む。自分は上司である
牧野にこの件について電話で報告しなければならない。

本当はすぐにでも研究所に行きたいが、今の彼は自由に
動ける状況にはいなかった。
広間には昨夜から大勢の刑事が待機している。

大沢賢治は、昨夜誘拐された大沢マリアの父親であった。

画像
娘の誘拐と自ら開発した抗ウイルス剤
バラバラだったピースは物語と共に繋がっていく




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