4月28日 11:00 ヘブン出版社

4月28日。渋谷。午前11時。
フリーライター御法川実(みのりかわ・みのる)。
彼は新聞記者時代の上司だった頭山が社長の
ヘブン出版社にいた。

とあるトラブルにより多額の負債を抱えたヘブン出版。
社員は沈没船から逃げるように去り、看板雑誌である
「噂の大将」の締め切りは今日なのに、まだ白紙の
ページが12ページも残っているというのだ。

このままでは来月号は出せず、会社は更に負債を
抱え込むことになってしまう。まさに絶体絶命。

「もう、死ぬしかないんだ・・・」頭を抱える頭山。
御法川が言う。「来月号の台割と企画書を持って来い」
「お前、まさか・・・」御法川の言葉に驚く頭山。
「手伝うって言ってるんだ!気が変わらないうちに台割と
企画書を見せろ!」熱血暴走ライター、御法川が怒鳴る。

逃げ出した前任者はこの12ページで渋谷特集を
組もうとしていたようだ。おおまかに記されている
企画内容に御法川は素早く目を通す。

「ダイエット飲料『バーニングハンマー』!」
「監視社会!渋谷の街に張り巡らされた監視カメラ」
「美人双子姉妹!ミスキャンパスにダブル受賞!」
等の7つの企画が候補として挙げられていた。

これらの企画の取材を行い、校了の午後8時までに
12ページを埋め、印刷所に原稿を渡さねばならない。
作業時間を考えると極めて厳しいが、やるしかない。

しかし7つの企画を全て記事にするのは無理だ。
目的は12ページの記事を作ること。それには最初に
企画を絞り、効率よく取材を進めていくのが重要だ。
渋谷の地図を睨みながらスケジュールを練る御法川。
「最初の取材先は『監視カメラ』の遠藤電気店か、
ダイエット飲料即売会のセンター街か…」

こうして御法川の、渋谷をめぐる長い一日が始まった。

画像
「一番熱い物語」と言える御法川編




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